『チョコな関係』短編集

Ⅰ…『チョコがとろける』

彼氏は２歳年下のヒデ。

短大時代の友人から紹介されたが出会いである。

いかにも、女なんか興味ないけど、誘われたからしょうがなく付いてきましたっていう、大人しい感じの男の子だった。

でも、外見は嫌味がない爽やかさが千代子は気に入り、なんとなく話しもしやすくて、初めは千代子の方から電話をしたり、食事に誘ったりしていた。

そのうちに、ヒデとはいつの間にかどちらからということもなく週１回のペースで夕食を共にし、その後は体を求め合う関係になっていた。

お互いにはっきりとした告白はしていないが、そんな関係が１年以上も続いている。

そして、言葉はなくとも愛し合っているという確信はあった。