祝福ノ鐘
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カーン、カーン… 教会の鐘が鳴る。 お母様は言っていた。 この鐘は僕たちが生まれたときにも鳴っていたと。 だから祝福の鐘なんだと。 だけど僕はそうは思わない。 生まれたときのことなんか僕は知らない、覚えている筈がない。 だから僕にとってはこれは悪魔の声。
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