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裕に100mを上回る巨体には、たくましい筋肉質の足が四本、腕と一体となった翼が二本、体の半分以上の長さの尻尾に加え、額には立派な角が三本も備わっていた。
「ククク…この程度で終わりなんてシャレにならんぜ?」
そう呟いたジェノサイドは、麒麟の体があけた穴に尻尾を強引に突っ込み、中の麒麟を引っ張り出した。
火山に穴を空ける程の衝撃を喰らったにも関わらず、麒麟の体には傷一つ無く、体の回りにはマグマが付着していた。
「ブルルル…」
麒麟の眼に怒りの色が浮かび、ジェノサイドの尻尾から抜け出したと同時に再び落雷を落とした。
「おおっと!危ない危ない♪」
ジェノサイドは落雷が落ちる場所を想定しきっているのか、一発足りとも当たらない。
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