第二章

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スコティピオンの出現から早くも一年が経った。 ジェノサイドは姿を見せなくなり、世界中が恐怖から解放されていた。 王国は未だ傷痕を見せながらも活気に満ち溢れ、人々は笑顔で汗を流して働いていた。 「奥さん!見てかないか?活きの良い鶏がいるよ!」 「タロイモはいかが?蒸して食べるとうまいよ~!」 「旦那!冷えた良い酒あるぜ!」 「お母ちゃん!りんごあめ買って!」 特に城下町の活気は素晴らしく、近隣の国だけでなく、言葉や人種の違う国からも商人が集まり、屋台や粗末な店が町中に溢れていた。
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