第二章

4/14
前へ
/81ページ
次へ
騒音が溢れる城の中でも眺めの良い、テラスの椅子に腰掛け、城下町を眺める老婆と青年がいた。 王女「一年前とは、まるで別の国の様でありませんか?」 王女は目を閉じたまま青年に問いかけた。 ?「そうですね、皆顔に笑顔を浮かべながら働いていますからね」 簡素な服に身を包んだ、金髪の青年が答えた。年は17、18と言った所だろうか。 王女「スコティピオンを無理にでも留めて置くべきでした、彼女にも今のこの国を見てもらいたいたかったのですが…」 ?「何で出ていってしまったのかは知りませんが、きっと自由が好きなのでしょう」 王女「ほほほほ…では、そろそろ私は仕事に戻りますが、お勉強を怠けてはいけませんよ」 ?「もう、子供じゃないんですから!」 王女「ほほほほ…そうでしたね、王子」
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加