第二章

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あれは、まだ王子が11歳の時だった。 王子は隣の国との間にある深い森の中で迷い、歩き回っていたところ、巨大なドラゴンに遭遇。 両手に肉塊と化した牛を持ち、口中を深紅に染めながら肉を貪っていたドラゴンが少年に気付くと、自分を恐れる事も無く眺めていた少年を、殺すでも無く、ただ眺めていた。 ただ 眺めていた。
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