第二章

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その数年後にドラゴンに遭遇した少年は、やはり彼を恐れる事は無かった。 彼がどんなに少年を震え上がらせようとしても、少年は何時も笑っていた。 その笑いは、彼が最も忌み嫌う、幸福からくる笑いでは無かった事を。 その少年の笑いが、絶望の裏返しから来る物だと言うことを、彼は本能で察した。
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