第二章

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王子にとって、彼は唯一無二、絶対的な存在であり、彼こそが生きる全てだった。 退屈な勉強も、窮屈な礼儀作法のレッスンも、彼がいたから耐える事が出来た。 彼がいたから、毎日を生きるのが楽しかった。 例え彼が残虐な殺人鬼であっても、少年にとっての彼の存在は大きく、揺るぎ無い物だった。
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