第一章

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低く、威厳のある声が響いた。 髪の毛の薄い、髭長の老人が立ち上がり、続けた。 「苦しいのは人だけにあらず!他の生物も皆苦しいのだ!それを八つ当たりで解消しようとは…なんたる無様な姿ではないか!」 すると、それまで息を荒くしていた二人の農夫は、落ち着きを取り戻した。 「我々の仕事は、争う事では無い。田畑を耕す事だ。無駄な労力 を使うでない」
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