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こんなに暑くて…
きっと、太陽の暑さのせいだ。
目の前にいる、こいつのせいじゃない。
「…帰れ、お前がいると寝れない」
「そう、じゃあおやすみ」
すっと、閉じた瞳にひんやりとした感触。
しばらくして、静かな寝息が聞こえてきた。
小さな寝息、上下する肩。
手を外せば、安らかな顔が見える。
(…いつもあんなに気を張っているのに、)
寝顔だけは正直に疲れている、と伝えてきた。
「…お疲れさま」
額に軽くキスを送り、
満足な顔をして、部屋を出ていった。
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