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起きる、と言った誓いは、早くも崩れたようで…
…だって、仕方ないじゃないか。
このベッドには、あいつの匂いがするから、
このベッドで寝てると、あいつに包まれたような感覚になる。
恋人ではないのだ、私たちは…
キスも、戯れのもの。
でも、いつか本物に…
そう想って、下がりかけていた瞼を完全に閉じ、愛しの彼の匂いに抱かれ、夢の国へと旅立った。
─もちろん、あとで様子を見に来たエストにこっぴどく怒られたのは、言うまでもない。
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