朝ごはん

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起きる、と言った誓いは、早くも崩れたようで… …だって、仕方ないじゃないか。 このベッドには、あいつの匂いがするから、 このベッドで寝てると、あいつに包まれたような感覚になる。 恋人ではないのだ、私たちは… キスも、戯れのもの。 でも、いつか本物に… そう想って、下がりかけていた瞼を完全に閉じ、愛しの彼の匂いに抱かれ、夢の国へと旅立った。 ─もちろん、あとで様子を見に来たエストにこっぴどく怒られたのは、言うまでもない。
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