始まり

4/11
前へ
/24ページ
次へ
母親は 「不思議な事もあるもんだね~でも、身内は、喜んでいるだろうね~どんな形でも、会えたんだから…」 「か~さん、こんな記事は、あんまりアテにならないんだから…」 と、母親に言ったもの少し気になっていた! 勤めている会社内にも、いきなり退社する人がいる話を耳に挟んでいたからである。 ヘッドハンティングとかじゃなく、ごくごく普通の人がである。 深く内容までは、知らないけど… 逃げないと駄目な状況でも無い人が。 ま、私には関係ないけど… 「そうだ、か~さん、兄さんも帰ってくるらしいよ。今夜は、久しぶりに3人集まるね。私、お酒のあてを買ってきたから! ねぇ、ビールか何かある?」 「そんなもん、ある訳ないでしょ~年寄り所帯なんだから…」 「そうだよね~か~さんが、酒浸りだったら困るよね~ 兄さんに、メールを入れておくわ!」 「何時頃に帰ってくるんだい?」 「それも、聞いておくわ」 「歳のせいか、夜は目がもたなくて… 先に寝かしてもらうかも…」 「か~さん、何も私達に、気を使わなくてもいいのに… 親子なんだから…」 程なく兄からメールが、返ってきた。 やはり、遅くなる!との返事だった。 「遅くなるみたい、でも、明日も泊まるみたいだから、明日は、三人で外食にしようよ。」 「そうだね…」 「なにか気のりのしない返事だね~たまになんだから~ 兄さんの財布をアテにしたらいいじゃんね!」 「そうだね。たまにだから…」 珠恵は、何かしら寂しげな感じを母から感じた。 母の言葉に… やはり、病の事からくるのだろうか
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加