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エレベーターは動いている、だか階数ランプは動かない…
珠恵は全ての階のスイッチを押した!
スイッチは反応して、ランプは着いた。だが、エレベーターは停まらない…
ぐんぐん降りていく…
「いったい、どうなってるの…」
「俺にも解らない…」
「非常電話を!」
兄は、非常電話をかけてみた…
どこにも繋がらない…
「なにがなんやら…」
珠恵は扉を無理矢理開けようとしたが、開く訳もない!
兄は、力の限り扉を叩いてみた!
びくともしない…
エレベーターは、益々スピードをあげて降りて行く!
いったいどこに…
携帯電話も圏外
どこにも連絡はつかない…
兄が扉を見つめたまま
「少し、スピードがおちたみたいだ!
どこかに止まるみたいだ!」
「どこか?て?
私達、どこに着くの?
何階?
普通では、考えられないぐらいエレベーターに乗っているんだよ…」
「俺にも解る訳ないじゃないか!
こんな経験ないんだから…
スピードが落ちた感じがしたから、停まると思っただけ!
なんの根拠も無い…」
エレベーターは、ゆっくりとスピードを落としていった。
ガタン~
ギィギィギィ~
異音をたてて、扉が開いた!
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