八つ当たりは程々に

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転移した俺は、状況を確認する。 総帝「見張りからの報告です。 『敵が多くて画面が黒く見えない!いいか?敵が七分に黒が三分、敵が七分に黒が三分だ!』 ・・・と言うことです。」 ガンバスターですか・・・。 具現化能力でガンバスターって出せるのかな? 俺「了解した。これから魔人と会ってくる。 手出しは無用。 王都が近いから、大きな魔法は使えない。 いつもより時間が掛かるが待機してくれ。」 帝達「了解しました!」 俺「そう言えば、どうやって引き延ばしをしたんだ?」 話を合わせておかなければ。 総帝「催促来たら、『もう出ましたから、じきに着きます』って答えてました。」 そば屋の出前かよ。 そんな誤魔化しする方もする方だが、通用する魔人もバカだ。 俺「相手はバカだな。適当にあしらうか。」 俺は羽根を展開し、魔人に向かって飛ぶ。 後ろでは帝やギルド員、兵士達が騒いでいる。 総帝〈美しくも力強い翼!神々しいお姿!さすが神帝様です! ここにいる者全員、感激しています!〉 ・・・そんな感想、わざわざ念話で伝えて来なくても・・・。 テンションを落としつつ、魔人が待つ場所へと飛んだ。
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