出会いは突然に

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昇格試験を受けて昇格すれば良いだけの話だ。 俺「一つづつ昇格していきますよ。昇格試験はいつでも受けられるんでしょう?」 俺は微笑みながら言う。 チェリー「そうだな。試験はいつでも受けられる。」 その時、どこからか音楽が聞こえた。 サクラ「私のカードね。」 ギルドメンバーの証のギルドカードはポケベルのような機能も付いている。 サクラ「合同任務ね。」 チェリー「こちらにもだ。」 合同任務とは、複数のメンバーが集まって依頼をこなす任務だ。危険度が大きい場合等に多い。 チェリー「サクラと同じ任務だ。コウ、留守番を頼む。」 サクラ「何日かかかりそうなの。いきなりだけど、お願いね。」 いきなりお留守番ですか。 俺「俺で良いのか?まだ会って二日目だぞ?」 チェリー「君はもう同じギルドの身内だ。これが君のカードだ。」 カードには「コウ・カミシロ 属性 全 ランク F 」と書いてある。 チェリー「開くと私とサクラの名前がある。そこを押して伝言を言うと相手のカードに表示される。終わったら送信ボタンを押す。」 便利なものだ。 チェリー「何かあったらメールしてくれ。冷蔵庫に食材はあるから好きに使ってくれ。」 チェリーさんは余程急ぐのか、早口に説明するとサクラと出ていってしまった。 こうして、炎の円舞での生活が始まった。
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