日常は平穏に

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ユリ「サクラ、神帝様を好きだもんね。 (サクラの興味を神帝様に向ければ・・・)」 ユリは微笑んでるけど、なんだか黒いオーラが・・・ サクラ「そうね。神帝様は憧れね。 (ユリ、最近コウにくっついてるから牽制しないと)」 サクラもにこやかなのに、やはり黒いオーラが。 ・・・とても話に入っていけない。 二人は笑いながら、素早く思考を回転させていた。 サクラ(コウが神帝様だって知ってるから、ユリにはリードしてるはず。でも・・・) ユリ(コウとは私が王女って秘密を共有してるし、サクラには勝ってるわ。だけど・・・) サクラ・ユリ(使い魔がやっかいね!) そんな二人の思惑も知らず、何も言えず見守る俺。 サクラ「そろそろ帰りましょうか。」 サクラが立ち上がる。 ユリ「そうね。コウ、ごちそうさま。美味しかったわ。」 二人共、綺麗にケーキを完食していた。 ・・・いつの間に! サクラ「じゃ、行きましょう。コウ、また明日。」 ユリ「また明日。」 二人は揃って自分の部屋に帰っていった。 ・・・女の子はわからん。 俺はカップと皿を片付けた。
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