46808人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリ「サクラ、神帝様を好きだもんね。
(サクラの興味を神帝様に向ければ・・・)」
ユリは微笑んでるけど、なんだか黒いオーラが・・・
サクラ「そうね。神帝様は憧れね。
(ユリ、最近コウにくっついてるから牽制しないと)」
サクラもにこやかなのに、やはり黒いオーラが。
・・・とても話に入っていけない。
二人は笑いながら、素早く思考を回転させていた。
サクラ(コウが神帝様だって知ってるから、ユリにはリードしてるはず。でも・・・)
ユリ(コウとは私が王女って秘密を共有してるし、サクラには勝ってるわ。だけど・・・)
サクラ・ユリ(使い魔がやっかいね!)
そんな二人の思惑も知らず、何も言えず見守る俺。
サクラ「そろそろ帰りましょうか。」
サクラが立ち上がる。
ユリ「そうね。コウ、ごちそうさま。美味しかったわ。」
二人共、綺麗にケーキを完食していた。
・・・いつの間に!
サクラ「じゃ、行きましょう。コウ、また明日。」
ユリ「また明日。」
二人は揃って自分の部屋に帰っていった。
・・・女の子はわからん。
俺はカップと皿を片付けた。
最初のコメントを投稿しよう!