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廊下に出た二人は、少し歩くと歩みを止めた。
サクラ「ユリ、話があるの。」
ユリ「あら、私もよ。じゃあ、私の部屋で。」
ユリの部屋に入る二人。
サクラ「まずユリの話から聞くわ。」
ソファーに向かい合って座る。
ユリ「分かったわ。
サクラ、協定を組まない?」
サクラ「協定?」
自分が言おうとしていた事を先に言われて戸惑うサクラ。
ユリ「多分、サクラも想いは同じでしょ?
ならば使い魔がやっかいだわ。」
サクラはユリの想いが自分と同じくらい本気だと悟った。
サクラ(私はコウに助けられた時から好きだった。
ルシファーさんやベルさんにはもちろん、ユリにも負けたくない!
でも・・・やはり組むべきね。)
サクラ「分かったわ。共闘しましょう!」
右手を差し出すサクラ。
ユリ「ありがとう。」
力強く手を握る。
ユリ(コウは私が王女だと知っていても、全く変わらなかった。
それに、サクラにバレる所をフォローしてくれた。
あんな人、絶対他にいないわ!)
この瞬間、ユリ・サクラ同盟が成立した。
この同盟がコウにどんな影響を及ぼすか・・・
それは誰も知らなかった。
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