46808人が本棚に入れています
本棚に追加
10月の穏やかな1日。
ラフ「今日こそは、本気を引き出すぞ?」
俺「・・・まぁ、頑張ってくれ。」
今は模擬戦の真っ最中。
対戦相手はラフレシアだ。
ラフレシアは無詠唱で火炎連矢を放つ。
俺「無詠唱で中級か。」
俺は左手に薄く魔力の膜を張り、矢の側面を叩いて方向を変える。
しかし、それは囮だった。迂回して接近したラフレシアが、バットのように杖を振るう。
俺「考えたな。」
俺は慌てず杖に足をかけて、ラフレシアの力を利用して飛ぶ。
ラフ「チッ!」
悔しそうに舌打ちするラフレシア。
俺「気を抜くなよ?」
着地した俺は、そのまま跳んでドロップキックをラフレシアの胴体へ。
辛うじて杖で受けたが、勢いを殺せずにリングの外まで吹き飛んだ。
ツバキ「そこまで!勝者、カミシロ!」
吹き飛びはしたものの、大してダメージの無いラフレシアはすぐに立ち上がった。
ラフ「また駄目だったか・・・」
落ち込むラフレシア。
俺「狙いは良かったな。杖での攻撃に属性を付加できれば更に良かった。」
先程の攻撃を誉め、アドバイスを出す。
最初のコメントを投稿しよう!