三人目は自堕落に

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10月の穏やかな1日。 ラフ「今日こそは、本気を引き出すぞ?」 俺「・・・まぁ、頑張ってくれ。」 今は模擬戦の真っ最中。 対戦相手はラフレシアだ。 ラフレシアは無詠唱で火炎連矢を放つ。 俺「無詠唱で中級か。」 俺は左手に薄く魔力の膜を張り、矢の側面を叩いて方向を変える。 しかし、それは囮だった。迂回して接近したラフレシアが、バットのように杖を振るう。 俺「考えたな。」 俺は慌てず杖に足をかけて、ラフレシアの力を利用して飛ぶ。 ラフ「チッ!」 悔しそうに舌打ちするラフレシア。 俺「気を抜くなよ?」 着地した俺は、そのまま跳んでドロップキックをラフレシアの胴体へ。 辛うじて杖で受けたが、勢いを殺せずにリングの外まで吹き飛んだ。 ツバキ「そこまで!勝者、カミシロ!」 吹き飛びはしたものの、大してダメージの無いラフレシアはすぐに立ち上がった。 ラフ「また駄目だったか・・・」 落ち込むラフレシア。 俺「狙いは良かったな。杖での攻撃に属性を付加できれば更に良かった。」 先程の攻撃を誉め、アドバイスを出す。
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