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サクラ「コウ?何をやっているのかしら?」
サクラがこちらを睨む。
その迫力に、抱きついてきた女子は固まった。
ユリ「抜け駆けは良くないわよ?」
笑顔で言うが、黒いオーラが全開で出ている。
お陰で、周りにいた女子は、「あんたら抜け駆けしてんじゃん!」と突っ込みたくても突っ込めなかった。
「あ・・・あはは、失礼しました!」
女子はダッシュで逃げ出した。
サクラ「全く、油断も隙もないわ。」
左手に抱きつくサクラ。
ナギ「・・・同感。」
右足にコアラ状態に。
ユリ「どうにかならないかしらね。」
右腕をしっかりとホールド。
ナミ「パパはモテるから~。」
残った左足を確保した。
ナミよ・・・パパはね、モテないんだよ。なんせ、年齢=彼女無しだから。
自分の思考にダメージを負ってしまった。
アル〈大丈夫です!コウは私が貰います!〉
頭に飛び乗ったアルの声。
今の自分は数多の女性に思われているリア充であることを、すっかり忘れているコウであった。
サクラ「コウ、教室に戻りましょ?」
サクラが急かすが、動けない。
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