三人目は自堕落に

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サクラ「コウ?何をやっているのかしら?」 サクラがこちらを睨む。 その迫力に、抱きついてきた女子は固まった。 ユリ「抜け駆けは良くないわよ?」 笑顔で言うが、黒いオーラが全開で出ている。 お陰で、周りにいた女子は、「あんたら抜け駆けしてんじゃん!」と突っ込みたくても突っ込めなかった。 「あ・・・あはは、失礼しました!」 女子はダッシュで逃げ出した。 サクラ「全く、油断も隙もないわ。」 左手に抱きつくサクラ。 ナギ「・・・同感。」 右足にコアラ状態に。 ユリ「どうにかならないかしらね。」 右腕をしっかりとホールド。 ナミ「パパはモテるから~。」 残った左足を確保した。 ナミよ・・・パパはね、モテないんだよ。なんせ、年齢=彼女無しだから。 自分の思考にダメージを負ってしまった。 アル〈大丈夫です!コウは私が貰います!〉 頭に飛び乗ったアルの声。 今の自分は数多の女性に思われているリア充であることを、すっかり忘れているコウであった。 サクラ「コウ、教室に戻りましょ?」 サクラが急かすが、動けない。
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