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その頃魔界では。
アラ「はぁ~、人間界からまともに帰還できたのって、初めてだなぁ。」
アラバマが城の中を謁見の間に向けて歩いていた。
今までは女子トイレや更衣室に飛ばされ、戻る度に変態の名声を強くしていたアラバマだった。
現に今も、城勤めの女子がすれ違うと目線を反らせ、足早にアラバマから遠ざかろうとしている。
そんな状況にもめげず、謁見の間に到着したアラバマ。
アラ「失礼しまーす、魔王様、いますか?」
微妙に軽い態度で入るアラバマ。
しかし、玉座に目当ての人物はいなかった。
謁見の間を出て扉を守る衛兵に問いかける。
アラ「おい、魔王様はどちらに?」
偉そうな態度と口振りだが、実際アラバマは魔界では偉いのである。
衛兵「はっ!魔王様はテネシー様のお部屋へ向かわれました!」
ちなみに、テネシーというのは引きこもりの四天王の名前だ。
アラ「そうか、ありがとう。」
後を追ってテネシーの部屋へと急ぐアラバマ。
魔王「ええい!さっさと出撃しないか!」
テネ「このストラ○クウ○ッチーズ見てから!」
部屋の中から聞こえる言い争いの声。
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