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魔王「とりあえず場所を変えるか。
ここに居ても仕方ない。」
魔王とアラバマは謁見の間に移動した。
玉座に座り、アラバマを見下ろす魔王。
アラ「恐れながら申し上げます。あれに勝つのは、我々には不可能かと。
人間界侵攻は不可能かと存じます。」
うやうやしく頭を垂れながら話すアラバマ。
魔王「お前とテネシーの二人掛かりでも駄目か?
魔物を動員しても?」
アラ「テネシーは防御に特化した者。
更に、魔物などいくら居ても瞬殺されましょう。
大して変わりはありますまい。」
即座に返答するアラバマ。
ちなみに、テネシーが防御に特化した理由は、アニメや漫画を誰にも邪魔されないようになりたかったからだそうだ。
魔王「・・・もうよい。下がれ。」
深く礼をし、謁見の間から出ていくアラバマ。
一人残された魔王は、小さな声で呟く。
魔王「侵攻は不可能だと?ふざけるな!
何がなんでもやらなければ・・・」
うつむき、顔を歪ませる魔王。
魔王「あいつには逆らえんのだ。あいつには・・・」
魔王の呟きは、誰にも聞かれる事はなく部屋の中に消えていった。
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