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その頃、王城の某所
総帝「そろそろ潰し時かと・・・」
国王「そうだな。解決した後では遅い。
驚異が残っているうちでないとな。」
隠し部屋で密談する二人。
国王「しかし、娘を政治に利用するのは気が引けるな。」
暗い顔の国王。
総帝「最終的には本人の意思に委ねられます。
とりあえず必要なのは、噂と事実です。」
熱弁する総帝。どうやらこの企み、総帝が首謀者のようだ。
総帝「成立せずとも目的は達せ、成立すれば万々歳。」
国王「確かに成立すれば喜ばしいが・・・」
それを了解ととったのか、総帝が微笑む。
総帝「では準備にかかります。」
席を立ち、どこかへと消える総帝。
国王「良かったのだろうか?
当事者にはなにも言わずに進めて・・・」
国王としての立場と、親としての心情に揺れる国王。
国王としては、やらなければと思う。
しかし、親としては絶対にやりたくない。
だが、すでに動き出してしまった。
国王「ユリに何と言われるか・・・
気が重いことだ。」
トボトボと歩き出す国王。
一体何をする気なのか?
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