怪談は時期外れに

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俺「誰だ、こんな本を書いたのは!」 本を閉じて作者名を確認した。表紙に書いてあった名前は・・・ 俺「腐天魔かよ。沖縄辺りにありそうな名前だな。」 腐った天使と魔人・・・ もう該当するのはあいつらしかいない。 サクラ「コウ?冷静にね。」 俺の背後から黒いオーラが吹き出す。 ユリ「うわ、どうにかしないと・・・」 ローズ「クラン、行きなさい!」 ローズに背中を押され、俺の前に出るクラン。 クラン「コウ、今晩付き合ってくれないか? 妙な噂があるんだ。」 真剣な顔のクランに、思わず注目してしまった。 俺「妙な噂って?」 クラン「夜中、誰もいない空き教室からボソボソと話すような声やクスクスと笑う声がするそうだ。」 学校の怪談かよ。しかし、クランの真面目な表情はふざけているとは思えない。 サクラ「ああ、そんな噂あったわね。」 ユリ「去年の年末からだっけ?」 ユリやサクラも知ってるって事は本当か。 俺「面白そうだな。調べてみるか。」 とりあえず本の件は後でお仕置きだ。 クラン「じゃあ、正式にギルドに調査依頼を出すよう親父に伝えるわ。」
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