怪談は時期外れに

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クランが泣き崩れているが、無視して話を進める。 俺「クランとローズはDランクか。調査だから受けられるな。 合同依頼って形にすれば問題なしと。 ハスとユリはまだ登録してないんだよな?」 ユリは王女様だし、ハスは特殊だから登録しがたい。 ハス「魔力検査がありますから、登録してません。」 魔法は使えても、魔力量はゼロだからなぁ。 ユリ「私は・・・2年になってからで良いかと思って。」 事情を知っている俺とサクラは苦笑いする。 俺「ということで、よろしくな、クラン。」 根回しをクランに押し付け、雑談する俺達。 ユリ「しかし不思議ね。 誰もいない校舎で、誰が話し声を聞いたのかしら?」 本気で不思議がるユリ。 そういや、天然入ってたっけ。 俺「誰もいないってのは言葉のあやで、普通警備員とか巡回してるだろ?」 ユリ「そっか?それもそうね!」 疑問が解けて晴れ晴れとした顔のユリ。 ナギ「・・・頭いたい。」 ナギのセリフは、俺達の心情を代弁していた。 ともあれ、午後の授業を何事もなく終わらせた俺達は、一度解散し夜の10時に集まることにした。
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