ニ巡目の記憶

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「環緒さん……!?」 「その十字架魔神なら……耐えられるはずよ。直貴はそのためにあなたにそれを託したんだから」 彼女の姿が完全に闇に包まれる寸前、腕を伸ばした環緒さんの前方に、無数の弾丸が出現するのが見えた。 触れるものすべてを消滅させる、神無の弾丸。 彼女が狙っているのは塔貴也たちの使い魔[ドウター]だった。 たしかに使い魔が一時的にでも大ダメージを受けて活動を停止すれば、魔力を共有している《鋼》の暴走が止まる可能性も高い。 だが、十字架相克者[クロイツァークライン]の使い魔に活動停止レベルのダメージを与えるためには、いったいどれだけの魔力が必要なのか想像もつかない
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