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「ここは、要注意するように…」
ザワザワ
誰も、きいていないのに何故私は注意しないのだろう。
あぁ、そうか、私は怖いんだ。生徒達が。
「せんせーっ、ちょっと来て下さいー」
「は、はぁ…」
私は、嫌々ながらも生徒に近付いた。
「ニヤッ…、
あっ!!!誰かが学校の校門でタバコ吸ってる!!!」
「えっ!?」
「今だっ!!」
ジョキッ…。
「っ?!何するの!!!!」
「せんせー、髪の毛長くてうっとおしかったから切ってあげただけじゃないですかぁ。」
「そうそう、キャハハハハハハハハ!」
私は言葉を失った。
この職は、私には向いていないようだ。
キーンコーン…
「きょっ、今日はもうおしまいです!」
私は走って教室から出た。髪の毛が変になっちゃったし最悪最悪最悪…!!!
「あれ?美和先生、髪の毛…」
「吉永先生…、ハハッ…、私生徒にナメられてるみたいです…」
「美和先生、急いで職員室に行きましょう。」
「…はい。」
私は早歩きで職員室まで向かった。
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