6人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は疲れる日になりそう…。
私は、吉永先生の淹れてくれたコーヒーを飲みながら、そんなことを思った。
「そろそろかな?」
私はチラッと時計を見た。
ガラッ
タイミングよく、吉永先生が職員室に現れた。私は意を決して立ち上がった。
「あ、吉永先生。これ…、コーヒーのお詫びです…」
私は、ポケットから近くの喫茶店の無料券を渡した。
「え?僕に?」
「はい、吉永先生にはお礼をしたいんです。だからこれ受け取ってもらえれば嬉しいです…、こんなものでよければ、ですけど…。」
「ありがとう。美和先生の気持ち、嬉しいよ。なんなら二人で行かない?軽くデートしようよ」
「へっ!?」
「ほら、男一人で喫茶店っていうのもちょっと…」
「あ、なるほど…。確かに言われるとそうですね…。気付けなくてすみませんでした。
そうですね、一緒に行きます。」
「よかった!じゃあ明日は土曜ですし、仕事が終わってから行きましょうよ」
「はい。是非、」
最初のコメントを投稿しよう!