296人が本棚に入れています
本棚に追加
本当の笑顔…本当の笑顔がそこにある。混じり気のない…本当の笑顔。
「どすた~?」
私は泣いていた。
『人前で泣くなんて…』
でも、止まらない!
「くっ…うぅ」
「なしたぁ?なしたのぉ?」
おばあちゃんは私の背中をさすり、声をかけてくれた。
「わたし…わたし!」
「えぇからぁ~えぇ、えぇ」
私よりずっとずーと小さなおばあちゃんの、大きな大きな優しさが…心地よかった。
ほっ、としたのだ。
こういう感情のあらわし方を、ずっと忘れていた。いや、知らなかったのかも知れない…
最初のコメントを投稿しよう!