私と桃香

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あぁ~…やっぱ先輩は優しいなぁ… 「……ちゃ……キョ…ちゃ……」 ん? 「キョンちゃん?」 「うわっ!!桃香……」 「どうしたの?キョンちゃん。」 「い、いや、何もっ!!」 桃香がいるの忘れてたぁあああっ 「ねぇ、キョンちゃん。今の人、前の学校の先輩?」 「え?あぁ、まぁ先輩なんだけど…。先輩ってゆうか…彼氏?」 「彼氏…?」 「うん。1つ上でさー。」 「彼氏……そっか、彼氏か…」 「桃香…?」 なんか桃香の様子が…… 「そうだよね…キョンちゃんかわいいもん。彼氏くらい居るよね…」 「え…もしかして、桃香ってば、彼氏いないの?!」 「そんなのいないよぉ。」 「うっそ…桃香かわいいのに……ここの学校の奴らは何をやってるんだ…。」 こんな美少女をほったらかしにするなんて考えられん…。 「かわいくないよぉ…」 「桃香はかわいいよ!私が男だったらほっとかないもん!!」 「あはは…ありがと。」 「本当だよ?桃香は私なんかより、ずっとかわいいんだから!」 「…うん、ありがと。キョンちゃん。」 ドキッ (…って……) またかよっ! なんでそこでときめくんだよっ!! 何なんだよっ!!! 「キョンちゃん?」 「いいいいいやっ!!何もない!!!」 てゆーか… 「やっばい!もう20分になってる!!早く帰らなきゃっ!!」 「あ……そっか。私のことは良いから先に帰って…」 「何言ってんの!桃香も一緒に走るのっ!んで、私んちに直行!」 「えっ…でもお母さんたちが心配しちゃうから…」 「あ、そっか!じゃあ、これ使って電話しなよ。はい。」 私はそう言って桃香に携帯を渡した。 「う、うん。」 桃香はやっぱりかわいい。 なんか見てたらぎゅっとしたくなる。
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