先輩

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「どうしたの?キョンちゃん…ご飯食べに行かないの?」 「んーん、行くよ。」 私が何かを言わない限り、修羅場になんてなるはずがない。 言ってもならないだろーけど。 「じゃあ、ファミレスでいい?」 「うんっ!行ってみたい!」 (行ってみたいって……) 私のこの気持ちを、また桃香に伝えたらどうなるんだろう。“いいよ”ってまた笑ってくれるかな? それとも… 「お待たせしました、こちらチョコレートパフェになります。…こちら、サンドイッチです。ご注文はお揃いでしょうか?」 「はい。」 「失礼します。」 ファミレスに入って私の前にはサンドイッチが。桃香の前にはチョコレートパフェが並ぶ。 「わぁ…すごいねっ!キョンちゃん大人みたいっ!」 「はは…ほら、早く食べないと溶けちゃうよ?」 「うんっ!いただきまーす!」 (よくもまぁ朝から食えるよ……) こっちに来て感じたこと。 桃香はやっぱり都会の人たちに劣らずかわいいということ。 それと、やっぱり桃香は田舎の娘だということ。
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