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「かわいいお洋服いっぱい買って帰りたいなーっ」
「クスッ…みんなにお土産買うんじゃなかったの?そんなにお金あるの?」
「うっ…」
私の言葉に必死に考え込む桃香。
「ふふ、服なら上下1着ずつくらい買ってあげるからさ、桃香はみんなにお土産買ってあげなよ。ね?」
「えっ…そんなの悪いもん。」
「気にしないでいいよ。去年のお年玉余ってるからさ。バイトもしてたから結構あるんだー。」
「そうなんだ…でもいい!やっぱり悪いもんっ!連れて来てもらったうえに買ってもらうなんて…服は我慢するっ」
「そーお?…じゃあ仕方ないか…。」
桃香はこーゆうとこしっかりしてるって言うかなんて言うか…頑固だからなぁ…
「じゃあ、代わりに何か一つだけプレゼントさせてよ。安い物でもいいからさ」
「うん。それならいい…かな?」
「良かった。じゃあ、食べたらちょっとだけお店見てまわろっか?」
「うんっ!」
「ほら、ほっぺにクリームついてる。」
私は桃香のほっぺについているクリームを指で取り、ぺろっと舐めた。
「ん………甘い。」
「キョンちゃ…っ」
こんなことでも照れる桃香がかわいい。
誰にも見せたくない…なんて、独占欲が強くなる。
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