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「とおる…先輩?」
「え……坂内?!」
だれ…その人………
「坂内…なんでここに……」
「先輩こそ…今日、試合なんじゃ…後2時間もないですよね?」
「あぁ…もうすぐ行くよ……」
隣に来たうざそうなカップルはとおる先輩と知らない女の人だった。
「ねぇ、とおるー。この人誰ー?」
「あ、あぁ…学校の後輩……」
「ふーん。」
(そっか…そういうことなんだ…)
「はじめまして、とおる先輩と同じ学校だった坂内京子です。とおる先輩の彼女さんですか?」
「あぁ…」
「かわいい方ですね!いつからお付き合いされてるんですか?」
「え、えっと…最近だよ…」
「もうすぐ1ヶ月でしょっ!」
1ヶ月…私が転校して2週間くらい?ってことは連絡取りづらくなった頃か…
「試合頑張ってくださいね。じゃあ私、友達が待ってますんで。」
「さ、坂内…」
「はい?」
「いや…気をつけてな……」
「はい!先輩も彼女さんと仲良くしてくださいねっ。失礼します。」
私はその場を離れてトイレへと向かった
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