再会

4/6
前へ
/114ページ
次へ
部屋へ入ったと同時に、私は携帯を取り出す。 (えーっと…) ―――――――――――― とおる先輩 ーーーーーーーーーーー― 先輩っ 今、新しい家に着きました 先輩とは離れて生活するの は寂しいけど… こっちでも頑張ります! ―――――――――――― 「…こんな感じでいいかな?」 よし、送信っ!! …って、あれ………? 「ちょっ…何ここ!!圏外じゃん!!!ふざけんなぁーっ!!!!!」 携帯があるから遠距離でも大丈夫 …なんて甘い考えだった。 まさか地球上に電波の通ってない場所があるなんて… おそるべし、田舎。 「私が携帯持ったのって転校決まってからだもんなー。こっちで携帯使ったことないから電波ないなんて思わなかった…。」 なんでこんな所に帰って来なきゃいけないんだ… 「もう、ほんと最悪。」 家中、電波の届く場所を探したけど、結局見つからなくて、私は先輩に連絡できないまま夜を迎え、そのまま眠った。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

554人が本棚に入れています
本棚に追加