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ﾄﾞﾝｯ
｢きゃっ…すみませ……ってキョンちゃん?ごめんっ、私が遅かったから迎えに来てくれたの?…キョンちゃん?｣
｢桃香?ぐすっ…ごめ……｣
｢き、キョンちゃ…どうしたの?どっか痛いの?｣
｢…桃香……っ…ひっく……｣
｢キョンちゃん…｣
桃香は何も聞かず、ぎゅっと抱きしめてくれた。
｢ごめ…っ…く……桃香……｣
｢大丈夫?謝らなくていいよ?｣
ごめん、桃香…
｢ほら、ゆっくり呼吸して。大丈夫だから…ね?｣
｢ごめ……っ…ひっく…ごめん……｣
｢謝らなくていいよ、キョンちゃん。｣
桃香の優しさを利用して甘えたりして、本当にごめん……
それから、どれくらい泣いただろう。その間、桃香は私に“大丈夫だよ”と言いながら、ずっと抱きしめてくれていた。
｢ぐすっ……ごめん桃香。もう大丈夫。｣
｢本当に?｣
｢ん…本当に。｣
桃香が無条件で私に優しいのは、私たちが友達だから。
そんなの苦しいよ、桃香……
｢…ぐすっ…どっか行こっか。｣
｢えっ、うん…大丈夫なの?｣
｢大丈夫。行こ?｣
｢うん……あ、さっきのストラップのお店行きたい!｣
｢桃香……｣
私が元気になるように、わざと明るくしてくれてるんだ…
｢なぁに?キョンちゃん…｣
｢あの…ね……｣
大好き…桃香。
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