事情

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私は部屋に入れないまま立ち尽くした。 「デイサービスなんて行かないで、お前が面倒見れば良いだろう! 親父も、まだ足腰は丈夫なんだ! デイサービスなんて高い所に行かすから、お前もパートに出ている訳だし!」 「一日中面倒を見てろというんですか? 私だって人間なのよ? 頭おかしくなっちゃうわよ! もう良いです。深夜帯にも仕事いれますから。」 せめて私だけは笑っていよう… お母さんと、お父さんの為にも… 私が、イジメにあってる事なんて言ったら、また問題が増えてしまうもんね。 「お母さん、お腹すいた~!!」 二人の前ではスマイルで… 偽りでも…
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