転入生

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私はサポーターを腕につけた。 親にはバレーボールのしずぎで腱鞘炎と言う。 学校には友達なんて居ないから質問される事もない。 教室に着くとミサコの隣の席の男子が私の肩を叩いて来た。 「…えっ?」 「お前ってさ、屁の匂いするんでしょー? いも臭いって誰かが言ってたぜ? あ、本当だ、くっせー。」 クラス全員が私を指差して笑った。 私は反論する事も出来なくて俯いた。 横目でミサコを見ると勝ち誇ったように笑っている。 そして、その横でリカコはお菓子を片手に机を叩いて笑っていた。 ワタシガイッタイナニシタッテイウノヨ
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