ハブ

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クラス替えをしても大して変わらない顔ぶれ。 教室の扉を開けるのが憂鬱になったのは、いつからだろう。 扉を開けるとチョイギャル系のグループのリーダーミサコが私の方を見てニヤリと笑った。 ミサコは中学二年から同じクラス。 中学二年の始業式の日に初めて私に話かけてきた子だった。 「レイちゃんっていうんだ? 席も隣だし、仲良くしよ?」 これが最初に話しかけられた言葉だった。 ミサコは小麦色な肌が特徴的で皆の人気者だったから、そんな子に話しかけられて私は凄く嬉しかったのを覚えている。
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