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午後からのゼミが突然休講となった私は、本当ならサークルに参加するか友達と街にくり出すのだが、何故かこの日は真っ直ぐ帰宅した。
両親、2人の兄は仕事中だから、私1人帰宅したところで誰も居ない事はわかっていたが、録り溜めしていたドラマでもゆっくり観ようと思ったのだ。
連ドラを3話目の途中まで観たところで、電話が鳴った。
――もう!誰よ!
いいとこだったのに…
ビデオを一時停止して電話の前に立つ。
日が傾いて、オレンジ色の光が背後から射し込み、私の影が異様に長く伸びていた。
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