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それと同時にドアが開き、ブルーの術衣を着た執刀医が出てきた。
私は勢いよく立ち上がり、医師に駆け寄った。
「兄は!!あのっ、兄は…」
後頭部で結んであったマスクの紐をほどきながら、医師は言う。
「大丈夫、手術は成功しました。
リハビリをすれば元通りになると思います。
詳しくは後程ご説明させていただきますので…」
爽やかにニコッと微笑んで行儀よくお辞儀をした医師は、私の肩にポンッと手を乗せた後、去って行った。
ホッと安堵するのと同時に目から熱いものが込み上げてきた。
――よかった…
よかったよ~ちぃ兄ちゃん…
手で涙を拭っていると、ストレッチャーに乗せられた兄が頭と左肩に包帯を巻き、痛々しい姿で現れた。
「ちぃ兄ちゃん!」
駆け寄った私に、兄は小さく呟いた。
「ゆ…うか…ごめんな…」
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