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毎日が何時もどうり、何の変化もなく続く。
朝早く起きて。
仏壇に向かって手を合わせて。
ご飯食べて。
家を出る。
人が溢れ返る改札を抜けてホームに立ち。
電車に揺られながら何時もと同じ風景を見て。
駅を降りて、学校へと歩く。
教室で何時もの人達に挨拶を交わす。
つまらない文字の羅列をノートに書き写す。
退屈だ。
何も変わらない日々。
夢も無く、ただダラダラと日常に溶け込んでいる。
そして、その日はやってきた。
特に変わりはない朝を過ごし学校に来た。
校門をくぐろうした時、目の端に何かが見えた。
それは、車椅子に乗った少女だった。
この学校には車椅子で通っている、少女が居ること聞いていたが、見たのはこれが初めてだった。
その後、その車椅子の少女をよく見かけるようになった。
その少女を見かけてから数日後。
その車椅子の少し後ろを歩いているのが、少女の母親だと言う事を知った。
少女は母親に将来の夢を話していた。
その少女は、お花屋さんになりたいらしい。
人の夢など自分にとって関係無いと、気にとめなかった。
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