序章

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「フハハハハ! 貴様ごとき人間がこの私に刃向うなど、…百年早いわ!」 目をつぶり俺は目の前にいるであろう人に向け叫んだ 「その無いに等しい魔力でこの私に本気で勝てるとでも? 笑わせるな、この俗物が!」 ここは荒野にそびえ立つ塔の最上階で そこにいるのは二人 今回の相手は<魔王を倒しに来た勇者>らしい 「しかし! この私に正々堂々正面から。なおかつ1人で挑んできたことは誉めてやろう!」 正直こんなこと言いたくはない 実際の俺は非力で<魔王>なんて役柄でもないし、<争い>よりゆったりした<平和>を望んでいる しかし俺は続けなければならない 「そんな貴様へ、冥土の土産にこの技を見せてやる。 喜べ、この技は今まで数えるほどの人間にしか見せていない!」 そう言って俺は右手を拳にし、目の前の人に向ける そして握った拳を開きながら叫ぶ 「えたーなる・じゃっじめんとぜろ~」 「ハイ!カットカット!」
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