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『月光』
僕は誰かに生かされている
僕が消えてしまっても
きっと誰も気付かない
僕は闇に包まれた生き方しか知らなかった
だけど,その日僕は出会ってしまった
決して手が届かないのに
いつも僕を包んでくれる,そんな光に…
闇とは違い僕に道を示してくれる優しく冷たい光
僕は光に憧れた
強くも儚いその光に
僕は恋心を抱いてしまった
…でもその光は決して触れてはイケナイ光だった
光は気まぐれに僕を包む…僕が寂しくて泣き叫んでも知らん顔
冷酷とも思える光だが,僕が本気で悲しめば静かに手を伸ばしてくれた
僕はきっと光が消えたら死んでしまう……
だけど,いつかは現実から抜け出して自分の足で歩かなきゃいけない
だから…それまで
お願いです
僕を愛してくれませんか
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