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相変わらず、眠りは短く、浅く、不安定で、苦しかった。
多くの夢が、恐ろしいスピードで、しかもゆるやかに、流れては、消えていった……。
信号が変わった。
俺は鬱々とした気分に囚われて、動けないでいる。
俺の意識は混濁し麻痺している。
歩道に立っている俺は、俺であって俺でない。
それは俺の皮をかぶった、実体を持たない空虚な風船のような俺だ。
全身がだるい。
魔物が俺を捕まえている。
俺は機械的に歩き出す。
頭はぼんやりとしていて、頭痛が残っている。
俺はまだ夢と戦っていた……。
俺は俺の仕事場へ早く戻らねばならない。
俺の睡眠を、早く取り戻さねばならない。
俺はいつもの薬局でいつもの薬を買って帰る途中だ。
あの夢と戦って勝利し、ぐっすりと眠れる薬を。
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