一章

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今日もオレは図書館に向かう、今日は勉強ではなくて委員会の仕事があるからだ。 「今日が最後の仕事かあ………」 相変わらず誰もいない図書館に少し寂しさを覚える。 明日は卒業式なんだよな、結局オレは言えないままなのかな……… ガラ!! 図書館に背の小さい肩まである髪を2つに縛った女の子が入ってきた。 オレの心臓は飛び跳ねそうになった。なぜならオレの好きな子がちょうどきたのだから!! 彼女はオレのところにトコトコ歩いて来ると 「返却お願いします」 と言ってきた。 オレはいつも通りに本の処理をする。 今しかチャンスはないのに、声が出ない最後まで自分は彼女に想いを伝えられない……… 緊張して無理だと思ったが彼女の顔を見てオレは覚悟を決めた。
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