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私が挙動不審に後ろのロッカーの近くにいると、教室のドアが開くと、ともに、小学生の時からよく聞いた声がした。
「光ち~ん!」
この呼び方を聞いたとたんとっさにロッカーの上にあった花瓶を持った。
そして声の方を見た。
そしたら飛んでいた。何が、飛んでいたかって?
それは………声の主だ。それもウルトラマンが「シュワッチ!」っと飛ぶように。
私は躊躇なくその声の主の頭に叩きつけた。
それも的確に。
そして次の瞬間ズドン!と音とともに地面にめり込んだ…
それも思いきり。メリと音はもちろん。ついでに赤い液体も出ていた。
周りの人達は「うわっ!」と引いていた気もする。
しかし流石にこれじゃ授業になりそうにも無いので雑巾を取りに行こうとするとまたあの声がした。
「も~う。光ちんいたいよ~。私だって人間だよ?流石に死んじゃうよ~」
私は心の奥で(正直死ねばいい)と思った。
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