2人が本棚に入れています
本棚に追加
こんなにも鮮明に憶えてた
葬ったはずの
触れた掌の温度、吐く息の白さ
乾いた唇が作り出す耳を塞ぐ言葉も
全てが終わりで
私は手放したのよ
これがせめてもの強がりだから
名前を呼ばないでよ
振り向いてしまいそうに
震えた肩を最後だと言って抱いてよ
この一瞬だけは
突然に振り下ろされる
舞い落ちた雪さえもが二人の距離を
隔てるようで
窓からすにかいた名前が
水滴に帰るまで
君の時間奪える事
小さな嘘と最後わがまま
溶けない雪は隠してくれたね
最初のコメントを投稿しよう!