プロローグ

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北山ケンジは、入隊して初めての任務 に恐怖を覚え、震え上がっていた。 当初の任務内容は、惑星アクアと、その周辺宙域の哨戒する第3艦隊の護衛である。 護衛とは言うものの、歩兵であるケンジは揚陸艇で待機するだけの簡単な任務だった。 ……ところが、ガードリアンの艦隊との遭遇。そして交戦…… 第三艦隊は、数で勝るガードリアン艦隊に善戦したものの、旗艦である空母を真っ先に撃沈される。それにより戦闘機を発進できなくなった事で、守りを失った戦艦が次々と撃沈された 。 撃沈を免れるものの、指揮する旗艦を失った戦艦は、ガードリアン艦隊に向けカミカゼ攻撃をして自爆。 敵に大きな被害を与えた。 しかし、戦場は混乱を極め、帰る船が無くなった戦闘機や、揚陸艇は成す術なく惑星アクアに不時着するしかなかった…敵の追撃を受け、そのほとんどが撃 墜されながら……。 そして、逃げ惑う揚陸艇の中の一つに ケンジが居た。新兵教育訓練では教わる事の無い、間近に迫る死の恐怖に怯えながら……。
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