オオカミさん達と鈍感少女

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安藤小鳥16歳 普通の女子高生ですが、私病気があるんですよ。[惚れ病] え?そんな病気知らない?そりゃあそう。何たって、私が勝手に作ったんだもん。 本当に困っているんです。優しくされるだけで、胸がキュンってしちゃうんですよ。 え?普通だって? 彼氏が居ても? 小鳥は悪いもん。キュンってするこの胸が悪いもん。 って言うことで、同感してくれる人待ってます! 「ブログ更新終了!」 えぇ、マジで困っているんですよ。人生で一体何人に告ったのだろう。いや、まだ16ですが。でも、軽く30は行ってるよ。 「誰か助けて~!」 「その願い叶えてあげようか?」 ふと気が付くとそこには、老人がいた。 「あの、どちらの老人ホームから来ました?」 「.......。」 「連絡するので教えて頂くと有り難いのですが。」 「わしは違う!」 「誰ですか?」 「聞いて驚くなよ!わしは恋の神様じゃあ!」 「お母さん、変人が....。」 「待て~!最近の若者は成り立ってないの。」 「最近の老人は不法侵入が流行りですか。」 「わしはの....」 「スルーですか。」 「お前さんの願いを叶えにきたのじゃ。」 「サンタの時期はまだですよ。」 「違うわ!おぬし先程 [惚れ病]を治してほしいと申しただろう。」 「あなたに言ったつもりはないんですけどね。」 「これを飲んでみ。」 「これを飲ませて、若者の恨みはらすつもりですか。」 「な、何故それを..。」 「えぇーー!」 「冗談じゃ。」 「あーよかった。」 「まず飲んでみ。体に何の影響もないから。」 この人が嘘をついているようには見えなかった。私は、よく分からない液体を飲んでみた。味はグレープフルーツの様な味だった。 「よし、飲んだの。」 「あ、はい。」 「一つ報告することがある。おぬしはこれから、人生最大のモテ期が来る。」 「え、あ、嘘!」 「じゃがしかし、惚れ病がなくなった今、分からないまま終わるだろうな。」 「そんな...。」 「わしを怒らせた罰じゃあ。」 「この薬が時間は?」 「おぬしが本当の恋を知ったら終わる。」 「本当の恋....?」 「まあとりあいず頑張れ!」 「くそじじい!!」 そうして老人は去ってしまった。
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