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『そういや、章大。』 『ん?』 『マルは夏休みは遊びに来るんか?』 マルっていうのは、いっつもテンション高くて変な事を言うて、周りを笑かすのが大好きな明るい幼なじみやった。 マルちゃんは中学に上がる際、京都に引っ越してしまって中々会えなかったけれど、父親同士が親友という事もあって、一緒に旅行したりしていた。 マルちゃんも去年の夏休み、うちのペンションを手伝いに来てくれとったんよ。 『昨日電話したらな、出なかったんよー。』 『そうか。寝てたんやろ。今日連絡来るんちゃうか。』 『うん、せやね。』
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