?

2/2
前へ
/12ページ
次へ
  廻る、廻るメリーゴランド。 廻る、廻るメリーゴランド。 赤いお馬さんが、白いお馬さんが、黒いお馬さんが、ヒヒンと鳴くよ。 チェーンソーをもった兎さんがこっちをずっと見ているよ。 可笑しな可笑しな可笑しな形をしたお人形さん達が、おいで…って遊びに誘うよ。   楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。   あれ。あれは、なんだろう。 ふら、ふら、と来たぞ。 大きな鋏の刃みたいなものをずるり、ずるり、ずるり。ああ、怖いね。怖いね。 何かを探しているみたい。   「じジェシカ、ジェえシカ…ジェしかじぇシカジェしカ…じじじぇえシシシシかかか…。」   ジェシカ、ジェシカって呼んでいる。 そう、君だよ。君が呼ばれているんだ。 ××は君が大切だから。君を探しているんだ。君を守っているんだ。君を愛しているんだ。   可哀想な可哀想な××。君のせいで可笑しくなっちゃった。君があんなことしたから可笑しくなっちゃった。ああなんて、なんてことだろう。   ひとーつ、ふたーつ、みーっつ…。 数え切れないね、数え切れないね。 お人形さん達が泣いてるよ、泣いてる、泣いて、泣いて、泣いてる。   君が悪いんだ。君のせいでみんな可笑しくなっちゃったんだ。君が、君さえ産まれてこなければ。   ああ、来た。きききききききききき来た、た、き、来た来た来たたきき、き、たたた。   こわいよ、まま。     「お互いに忘れましょう」     ぶつん。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加