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廻る、廻るメリーゴランド。
廻る、廻るメリーゴランド。
赤いお馬さんが、白いお馬さんが、黒いお馬さんが、ヒヒンと鳴くよ。
チェーンソーをもった兎さんがこっちをずっと見ているよ。
可笑しな可笑しな可笑しな形をしたお人形さん達が、おいで…って遊びに誘うよ。
楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。楽しそうだね。
あれ。あれは、なんだろう。
ふら、ふら、と来たぞ。
大きな鋏の刃みたいなものをずるり、ずるり、ずるり。ああ、怖いね。怖いね。
何かを探しているみたい。
「じジェシカ、ジェえシカ…ジェしかじぇシカジェしカ…じじじぇえシシシシかかか…。」
ジェシカ、ジェシカって呼んでいる。
そう、君だよ。君が呼ばれているんだ。
××は君が大切だから。君を探しているんだ。君を守っているんだ。君を愛しているんだ。
可哀想な可哀想な××。君のせいで可笑しくなっちゃった。君があんなことしたから可笑しくなっちゃった。ああなんて、なんてことだろう。
ひとーつ、ふたーつ、みーっつ…。
数え切れないね、数え切れないね。
お人形さん達が泣いてるよ、泣いてる、泣いて、泣いて、泣いてる。
君が悪いんだ。君のせいでみんな可笑しくなっちゃったんだ。君が、君さえ産まれてこなければ。
ああ、来た。きききききききききき来た、た、き、来た来た来たたきき、き、たたた。
こわいよ、まま。
「お互いに忘れましょう」
ぶつん。
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